
話題のインディーゲーム『ダレカレ』を解説します。
『ダレカレ』は、人の認識の「歪み」をテーマにしたインタラクティブノベル。
全3章・約1時間で遊べる短編ながら、プレイ後の余韻がかなり強いタイトルです。
さらに『ダレカレ』は、The 2026 BAFTA Games Awards(英国アカデミー賞 ゲーム部門) GAME BEYOND ENTERTAINMENT部門のロングリスト入りを果たしたことで一気に知名度がアップ。
現時点では「ロングリスト入り(ノミネート候補)」として発表されている段階ですが、インディー作品としてはかなりの快挙です。
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『#ダレカレ』
The 2026 BAFTA Games Awards
(英国アカデミー賞 ゲーム部門)
ロングリスト入り✨
\\大変名誉ある賞のノミネート候補作品への選出!
海を越えて『ダレカレ』の魅力が伝わった気がして、ゲームラボ一同…感動です pic.twitter.com/l8iwC9Ptuc— 講談社ゲームラボ (@kodanshaGCL) December 10, 2025
この記事では、ダレガレとはどんなゲームか、どんな人に向いているか、似ているゲームは何かを整理します。
目次
ダレカレとは?基本情報とゲーム概要
『ダレカレ』は、講談社ゲームクリエイターズラボがパブリッシングするインディー作品で、開発はTearyHand Studio。
登場人物たちの視点を通して、人の認識の「歪み」を体験するインタラクティブノベルとして紹介されています。
- ジャンル:インタラクティブノベル / アドベンチャー
- 開発:TearyHand Studio
- パブリッシャー:講談社ゲームクリエイターズラボ
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch / PC(Steam / Windows・Mac)
- プレイ人数:1人
- プレイ時間の目安:全3章で約1時間
- 価格の目安:600円(税込)前後(ダウンロード専用)
※価格・配信状況は現時点での情報です。最新の価格・セール情報は各公式ストアでご確認ください。
また、『ダレカレ』は東京ゲームショウ2025内企画「センス・オブ・ワンダーナイト 2025」で、
Audience Award Grand Prix(観客賞グランプリ)と Best Arts Awardも受賞しており、国内外のアワードで高く評価されています。
ダレカレのストーリー:どんな物語なのか(ネタバレなし)
公式のあらすじをかんたんに整理すると、物語はこんな導入から始まります。
- 少女が、いつもと変わらないはずの朝に目を覚ます
- しかし、家にはいつもいるはずの父親がいない
- リビングには、見知らぬ男が当然のように居座っている
- 噛み合わない会話、差し出される謎の薬
- 恐怖を感じた少女は、必死に家から逃げ出そうとする
プレイヤーはこの少女の視点に「寄り添う」形で物語を体験します。“いつも通り”のはずなのに、どこかおかしいという違和感が、少しずつ大きな「歪み」として姿を現していく構成です。
ホラーゲームのようにジャンプスケア(いきなり驚かせる演出)が連発するタイプではなく、心理的な不安・重さがじわじわと積み重なっていくタイプの物語です。
ゲームシステム:操作はシンプルだが「違和感」が仕掛けになっている
『ダレカレ』の操作自体はとてもシンプルで、基本はポイント&クリック、あるいはボタン入力で進行します。難しいアクションはなく、ふだんあまりゲームをしない人でも遊びやすい設計です。
ボタンを使った「体感」演出
作中では、歯ブラシを手に取って歯を磨く、逃げるタイミングを図る…といった行動を、白いボタンを押したり離したり、スライドしたりすることで表現します。操作そのものが少女の行動や感情にリンクしており、「ボタンを押す=感情を追体験する」ような感覚が味わえます。
全3章・約1時間で読める短編構成
ゲーム全体は3つのチャプターで構成されており、1時間前後で最後まで到達できるボリュームです。
「長編RPGを遊ぶ余裕はないけれど、濃い物語を一気に体験したい」というときには、ちょうどいい長さの作品です。
表現・演出の魅力:静かな画面なのに、感情が大きく動く
『ダレカレ』の魅力は、派手な演出ではなく、“静かな画面の中で、じわじわ感情が揺さぶられていく”点にあります。
- シンプルなUIと落ち着いた色調で、少女の不安定な心情を描く
- わずかなテキストの変化や間で、プレイヤーに「違和感」を積み重ねていく
- ボタン操作の重さ/軽さが、そのまま心情の重さ/軽さとして伝わる
プレイ後の感想としては、「泣いた」「しんどいけれど良かった」「今年いちばん刺さった」という声が多く、ストーリーのメッセージ性や余韻の強さが語られています。
ダレカレの評価・口コミまとめ
発売直後から、SteamレビューやSNS上では非常に好意的な評価が目立ちました。
- 「1時間で終わるのに、心に残る体験の密度がすごい」
- 「操作に意味があるゲーム」「ギミックとストーリーが噛み合っている」
- 「重いテーマだけど、遊んでよかったと思える作品」
一方で、テーマの重さや描写のしんどさから、
- 「体調がいいときに遊んだほうがよい」
- 「気分が落ち込んでいるときにはやめておいた」
といった声も少なくありません。
公式からも「人によっては心に重く感じられることがあるため、安心できる環境で、心に余裕のあるときにプレイすることをおすすめします」と案内されています。
なぜ The 2026 BAFTA Games Awards ロングリスト入りしたのか(推測)
『ダレカレ』は、2026年の「The 2026 BAFTA Games Awards(英国アカデミー賞 ゲーム部門)」において、GAME BEYOND ENTERTAINMENT部門のロングリストに選出されています。
公式から詳細な審査コメントが出ているわけではないため、ここでは「どこが評価されたのか」をあくまで推測として整理します。
- ゲームプレイとテーマが強く結びついている
ボタン操作・ポイント&クリックというシンプルなゲームプレイが、少女の感情や状況の変化と密接に結びついており、「遊び方」そのものがメッセージになっている点。 - 短編でも体験の密度が高い
1時間前後という短いプレイ時間で、プレイヤーに強い読後感・余韻を残す構成力。 - 心理描写・テーマ性の強さ
認識の「歪み」や心の不安定さといった、ゲームで扱うのが難しいテーマに挑戦している点。 - 多言語対応によるグローバル展開
日本語だけでなく、英語や欧州言語など複数言語に対応しており、世界中のプレイヤーが同じ体験を共有できる設計。
こうした要素が組み合わさったことで、「エンターテインメントを超えた体験(GAME BEYOND ENTERTAINMENT)」として評価されたと考えられます。
ダレカレはこんな人におすすめ
向いている人
- ストーリー重視のゲームが好きな人
- アクションよりも“体験”や“感情の動き”を味わいたい人
- 短時間で終わるけれど、記憶に残る作品を探している人
- インディーゲームや実験的な表現に興味がある人
合わない可能性がある人
- 明るく爽快なゲーム体験を求めている人
- 重いテーマ・感情的にしんどくなる表現が苦手な人
- 何十時間も遊べる“ボリューム重視”のゲームを探している人

ダレカレと似ているゲーム比較表(物語体験が好きな人向け)
『ダレカレ』が刺さった/刺さりそうと感じる人向けに、国内で配信・販売されている類似タイプのゲームも簡単に比較しておきます。
物語重視インディーゲーム比較表
| タイトル | ダレカレ | Florence | OMORI | INSIDE |
| 画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| ジャンル | インタラクティブノベル | インタラクティブ・ストーリーブック | ストーリー重視RPG | パズルアクション / アドベンチャー |
| プレイ時間の目安 | 約1時間 | 1〜2時間程度 | 20時間前後 | 3〜5時間程度 |
| 雰囲気 | 重い・しんどいが感動系 | 切ない恋愛・人生ドラマ | ダークで繊細な心理描写 | 不穏で考察系の世界観 |
| 評価(編集部) | (5/5) | (4/5) | (4/5) | (4/5) |
| 価格の目安 (現時点の情報) | 600円 | 700円 | 2,980円 | 2,300円 |
| 購入先 |
※価格・評価は現時点での情報です。最新の価格・セール状況、正式なレビュー評価は各公式ストア・販売ページでご確認ください。
購入ガイド:どこで買える?どのプラットフォームがおすすめ?
『ダレカレ』は、Nintendo Switch と PC(Steam)の2つのプラットフォームで配信されています。
Nintendo Switchで遊ぶ場合
- TVモード・テーブルモード・携帯モードに対応
- 寝る前に布団の中でじっくり物語を味わいたい人におすすめ
- 操作もシンプルなので、コントローラーに不慣れでもプレイしやすい
PC(Steam)で遊ぶ場合
- マウス操作中心で、ポインタ移動がしやすい
- ヘッドホン+PCモニター環境でじっくり没入したい人に向いている
- セール対象になることもあり、タイミングによっては少しお得に購入できる場合もある
どちらを選んでもゲーム内容は同じなので、「普段一番よく遊ぶプラットフォーム」を基準に選ぶのが無難です。
まとめ|ダレカレは「短時間で深く刺さる」物語ゲームを探している人におすすめ
『ダレカレ』は、全3章・約1時間でクリアできる短編インタラクティブノベルでありながら、
- ボタン操作と物語が結びついた体験設計
- 心理描写の濃さと余韻の強さ
- 国内外アワードでの高い評価(TGS SOWNグランプリ、BAFTAロングリスト入りなど)
といった点から、インディーゲームの中でも強く語られている作品です。
「ゲームの時間はあまり取れないけれど、心に残る物語を体験したい」「ただ読むだけではないストーリーゲームを探している」という人にとって、ダレカレは現時点でもトップクラスでおすすめしやすい一本です。

よくある質問(FAQ)
Q. ダレカレはどんなゲームですか?
A. ダレカレは、登場人物たちの視点を通して人の認識の「歪み」を体験するインタラクティブノベル形式のアドベンチャーゲームです。
Q. ダレカレはどのプラットフォームで遊べますか?
A. ダレカレはNintendo SwitchとPC(Steam / Windows・Mac)で遊ぶことができます。
Q. ダレカレのプレイ時間はどれくらいですか?
A. ダレカレは全3章構成で、プレイ時間の目安は約1時間です。
Q. ダレカレの価格はいくらですか?
A. ダレカレの価格は現時点では600円(税込)前後で販売されていますが、セールなどで変動する可能性があるため最新の価格は各公式ストアで確認してください。
Q. ダレカレの内容は怖いですか?
A. ダレカレにはホラーゲームのような急な驚かしは少ないものの、心理的な不安や重いテーマを扱う場面があり、人によってはしんどく感じる可能性があります。
Q. ダレカレはゲーム初心者でも遊べますか?
A. ダレカレはポイント&クリックやボタン操作が中心で複雑なアクションは必要ないため、ゲーム初心者でも遊びやすい作品です。
Q. ダレカレに似ているゲームはありますか?
A. ダレカレが好きな人には、同じく短編インタラクティブストーリーのFlorenceや、重いテーマと心理描写が特徴のOMORI、雰囲気と解釈の余地が大きいINSIDEなどもおすすめです。





